整形外科クリニック勤務時代、患者様から言われることが圧倒的に多かった案件
そして、最近もお客様から質問があった
「朝起きると腰が固まる」
「朝起きる時が1番腰が痛い」
「腰が鉄板みたい」
「朝、腰痛で起き上がれない」
これについて解説しています。
あくまで私の個人的な考察なので「これが絶対正しい」という訳ではありません。
できるだけ正しい情報を提供できるように大量の論文・書籍を読み込み、ゴッドハンドの先生方のセミナーに参加し、実際に臨床で患者様を良くした経験に基づいて記事を書いています。
結論:腰の筋肉の癒着!
整形外科クリニック勤務時代、多くの患者様からこのような悩みを相談されました。
そして、そのほとんどの方を軽減・改善させてきました。
症状が残ってしまう方は
- 骨や椎間板の変形が強くて手術が必要な状態の方
- 腰痛を出すような内科疾患がある方
- 炎症が強い方
など、専門の医師でないと対処できない方でした。
そういった方は理学療法士の力では症状を良くして差し上げることが困難のため、
医師に診てもらうように勧めます。
ごく稀にそうじゃない方でも、私の力不足で良くして差し上げられない方もいますが、、
私が症状を改善できた「朝、腰痛を引き起こす方」に共通していたのは
腰の大きい(長い)筋肉が癒着を引き起こしていたことです。
絵の水色の筋肉が腰痛で癒着が起きやすいと感じた筋肉、
オレンジ色の丸の部分が癒着が起きて痛みが出やすい場所です。
筋肉の名前は専門用語なので気にしないでください。
癒着って何?
癒着とは筋肉と筋肉、神経と筋肉、皮膚と筋肉、筋膜と筋膜などが
異常にくっついてしまっている状態です。
触った感覚が硬いので、凝りと間違えられやすいですが少し違います。
凝りはざっくりというと筋肉が異常に緊張・収縮してしまっている状態のことです。
「腰が鉄板みたい」
というよく聞くフレーズは、腰の筋肉が片っ端から癒着してしまい
癒着が起きるとなんで腰が痛くなるの?
筋肉同士で癒着が起きると間を走っている神経や血管などを圧迫してしまいます。
神経が圧迫されれば、その神経が異常な刺激を感じ取って痛みや重だるいというような情報を脳に飛ばし、脳が痛みを感じます。
血管が圧迫されれば血流が悪くなり疲労物質や痛み物質がその周囲に蓄積されていき、なんとな〜く重だる痛いという状態を作り出します。
そして、朝起きて動き出す時に、くっついた筋肉が動き出す時に無理やり引き剥がされ、筋肉が傷つくようなストレスがかかります。
魚の皮や鶏肉のスジを無理やり剥がす時に肉が崩れる時のようなイメージです。
これが、「朝起きた時に腰が痛い」が起きるメカニズムではないかと考えています。
癒着する理由
癒着が起きやすい理由はいろんな本で調べましたがだいたいこの5つです
- 使い過ぎ
- 動かさな過ぎ
- 圧迫
- 炎症
- 出血
です。
このうち、使い過ぎ、動かさな過ぎ、圧迫が関係してきていると考えます。
使いすぎ解説
まず腰痛になる方は体幹を安定させる筋肉がうまく使えていません。
体幹を安定させる筋肉
4(5)種類:横隔膜、腹横筋・腹斜筋、骨盤底筋群、多裂筋、(大臀筋)
これは専門用語なので覚えなくてOK
要するに体幹を包み込んでコルセットのような役割をする筋肉です
これらは元々うまく使いにくい筋肉です。
なぜなら
- 奥にありすぎて普段意識しにくい
- 小さい筋肉で収縮させにくい
からです。
これらがうまく使えないと体幹がぐらぐらになるので、
長くて働きやすい筋肉が代わりに働いて体幹を安定させようとします。
そうすると日常生活で腰回りの筋肉が過剰に緊張してしまい、
その緊張するクセを夜まで引きずってしまうため
寝ていてもずっと緊張してしまいます。
動かさなすぎ解説
夜寝ている時はバタバタと何かをしなくてはならない日中の生活よりも動く量が減ります。
動いていると腰の筋肉がスルスルと動くため癒着しにくいです。
しかし、夜の寝返り程度に動く量が減ってしまうずっと同じ位置にある筋肉どうしがくっついてきます。
だいたい15分ほど同じ姿勢をとっていると、だんだん癒着が起き始めると言われています。
しかも寝返りに使う体をねじる系の筋肉は、腰痛の方がうまく使えていない筋肉であるため寝返りの数は減りやすく、よけいに癒着が生じやすくなります。
余談ですが、腰痛の方は硬いマットレスが良いと言われるのは、寝返りがしやすくなって腰の筋肉を動かす頻度が増え、癒着が起きにくいからだと考えます。
柔らかいマットレスだと体が沈み込み、寝返りをするために重心を持ち上げなければならず、寝返りがしにくくなるからです。
猫や犬と一緒に寝ていて腰が痛くなる方は、にゃんにゃんわんわんを潰さないように寝返りをしなくなるからです。
圧迫解説
夜寝るときに上向きになると腰の筋肉を圧迫します。
圧迫すると筋肉どうしをくっつけるような力がかかり癒着していきます。
良い例は踵の皮や指先の皮などです。
クリニック勤務時代には
「強いマッサージを受けてから腰痛が悪化して動けなくなった」
「インフルエンサーとかテレビで言っていた、テニスボールで筋膜リリースするといいっていうのをやったら、次の日の朝起き上がれなくなった」
と言われ、そのような方々の症状を対応してきました。
圧迫するのとは逆の
筋肉どうしをはがす
ようにしたら、
「今までの辛さが嘘のようになくなって信じられない!!!!」
と喜んでくださいました。
効果を実感してくださった患者様は、
テニスボールやグリグリ系器具を捨てて、
癒着が起きない予防トレーニングをして、
整体通いをしなくて良い日々を手に入れてくださいます。
癒着を解消するための方法
申し訳ございません。
癒着をはがすことができる専門家の元に行っていただくしかありません。
厄介なことに、強くマッサージをしたりストレッチをするだけでは、
癒着はよくならないからです。
本当は私も
「こうすれば自分でもはがせます!」
という方法を提示したいのですが、
癒着をはがすのは専門家でも難しい技術です
癒着をはがすには筋肉や神経の形、深さ、かなり繊細なはがせている感覚などが把握できていないといけません。
そして、はがす時に力が強すぎても弱すぎてもダメ
早く剥がそうと焦ってぎゅーぎゅー引っ張ってもダメです
今まで後輩理学療法士にたくさん指導してきましたが、
みんな口を揃えて「難しい」と言います。
私も癒着はがしを始めて5年ほどはずっと難しいと感じていました。
みんな大学や専門学校で4年間、人体や怪我・病気について勉強し、
専門家として毎日患者様の体を触っているのにも関わらずです。
ご自身で癒着はがし行おうとすると間違った場所を押してしまい悪化させる可能性が非常に高いです。
私が担当した患者様も、癒着をはがすと圧倒的に効果が出るので、真似をしてやってみる方が多いです。
しかし全然ダメだったと口を揃えて言います。
ストレッチをすると癒着しているところは全く伸びず、
癒着していない部分は逆に大きく伸びすぎてしまい、
アンバランスが生じて、かえって症状がひどくなる可能性が高いです。
ですので、かならず専門家の元に通ってください。
腰の筋肉の癒着を予防する方法
- 日常生活で15分おきにかるく体を動かす
- 体幹を鍛える
- 良い姿勢をとる
- 寝返りの運動をして夜中に寝返りをしやすく鍛えておく
- etc.
長くなってしまったので、またここらへんの予防方法などは、
また追い追い記事にしていきます。
ちなみに余談ですが、本日ご相談いただいた方は遠方にいる私の母です、、
一回帰省して施術してあげないといけないですね、、笑
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